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髙谷先生 インタビュー

—–浜オケとの再会(5回目の共演)に関して

今回の定期演奏会でなんと5回目とのことですが、浜オケの皆様と私の間にはこれまで共に築いてきた確かな絆を感じております。
この揺るぎない信頼は、必ず音となりお聴きくださる皆様の元に届けることができると思っています。

—–最近の先生のご活動に関して

〜コロナ禍での音楽活動
音楽家にとって「コロナ禍」はまさに苦難の連続です。私にとっても昨年いくつもの本番がキャンセルとなりました。
しかし、その様な中でも以下の様なLIVE配信を行いました。

(東京混声合唱団)

(オーケストラ&MusikEngel合唱団)
音楽は聴く人だけでなく私達音楽家にとっても勇気を与えるものです。
様々な工夫を凝らしながら、これからも自分にできることを模索し努力してまいります。

—–Twitterを始められた理由

自分の演奏活動や音楽に対する思いなどを自らの言葉で発信する場の必要性を感じ、この度Twitterを始めました。
もしよろしければフォローお願いいたします。
http://twitter.com/mitsunobutakaya
それとは別に、この度私のホームページをリニューアルいたしました。併せてご覧いただけますと幸いです。
m-takaya.com

—–合唱の指揮とオーケストラの指揮の違い

それぞれの指揮において技術の違いはあれど、音楽や楽譜に向かう姿勢に変わりは全くございません。
私は2019年4月に東京混声合唱団の指揮者に就任いたしました。日本を代表するプロ合唱団の指揮者陣に加えていただけたことを心から嬉しく思うと共に、合唱という素晴らしい音楽をもっと一般の方達にも広く伝えていきたいと思っています。

—–先生ご自身のこと(ロシア・ウクライナの作曲家および曲で一番好きなものは?)

ラフマニノフは自分にとって最も大切な作曲家と言えます。その中でも交響曲第3番は私がウクライナで学んだ曲の中で最大難関の作品でした。曲自体がとても複雑であると共に哲学的にも奥の深い楽曲といえます。第3楽章において「人生とは喜びに向かうべきである」これは私の師匠であるドゥーシェンコ先生の言葉ですが、ラフマニノフもそのような思いを込めたのではないでしょうか。「人生とは喜びに向かうべきである」「喜びに向かう」ではなく「向かうべきである」というこの言葉の深さを私は宝物にしています。

—–今後の浜オケへのメッセージ

コロナ禍の中、徹底した工夫と対策の上で今回の演奏会本番を迎えられる浜オケの皆様の勇気とご尽力に厚く御礼申し上げます。
浜オケは音楽を心から愛する楽団です、これからもその情熱の灯火は決して消えることはないでしょう。
来年の演奏会でもご一緒できることを楽しみにしております。皆様のご活躍を心からお祈り申し上げます。

—–曲の聴きどころを含めて、お客様へメッセージ

今回の演奏会は、耳に馴染みのある有名曲から聴き応えのある大曲まで、オーケストラの多彩な音楽表現と魅力を存分に感じていただけるプログラムとなっております。特にメインであるシューベルト・交響曲第8番「グレート」は作曲者自身の“人生観”そのものを一曲を通して感じ取っていただけることと思います。お客様にお楽しみいただければ幸いです。