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代表挨拶-【ご挨拶】 新型コロナとの闘いと感謝の気持ち

2021.1.14

浜松市民オーケストラ
代表 鈴木孝幸

平素より浜松市民オーケストラの活動にご支援賜り、誠にありがとうございます。

昨年は、多くの演奏会が中止または延期となり、音楽を生の演奏で楽しめない期間が長く続き、同時に音楽のある当たり前の幸せを有難いと感じる一年になりました。

私たちも、5月に予定していた定期演奏会を延期といたしました。そして、半年近く活動を見合わせた後、少しずつ活動を再開した今、オーケストラができる喜びをかみしめると共に、音楽は人の心に、世の中に必要なものであると、あらためて感じているところです。

 

私たちの演奏会にお越しのお客様から、「ありがとう」と仰っていただくことがあります。

生の音楽を聴いて、日々いろいろなことに怒ったり、嘆いたり、悲しんだりしたことが吹き飛んで、なぜか涙がこぼれたと、新聞に投稿いただくこともありました。

プロの立派な演奏でなくても、生の音楽には人を感動させる力があり、音楽空間には情報として届ける音楽とは異なる、音楽本来の価値が確かに存在すると思います。

ウィズコロナの時代を乗り越え、音楽本来の価値は受け継いでいかなければなりません。

今年も直ぐには、すべて元通りにはならないかもしれません。

今後、立ち止まらなくてはならない事態が起こるかもしれません。

一歩踏み出す、そして立ち止まっても、また再び踏み出したいと考えています。

 

今年2月の演奏会は客席収容率50%未満とするなど、政府、静岡県、浜松市、そして業界ガイドラインに則り、新型コロナウィルス感染症予防対策に真剣に取り組み、ご来場のお客様に安心して音楽を楽しんでいただけるよう、団員一同で力を合わせて準備して参ります。

まさに逆風の下の開催となりますが、多くの制約や精神的なストレスの中にあっても、団員ひとり一人が前向きな気持ちを失うことなく活動を続けてきました。

皆さまに音楽の喜びを少しでもお伝え出来るような演奏会となれば幸いと考えております。

 

文末とはなりますが、私たちの活動を支えてくださっている練習施設の方々、ご指導いただくトレーナーや指揮者の先生方、そして医療従事者の皆さまに厚く御礼申しあげます。

「ありがとうございます、そして乗り越えましょう」